日本人会会報

通巻20号

発行  2000年9月

日本人会の皆様へ
離任のご挨拶

在カンボディア前大使
齋藤正樹
       

 「光陰矢の如し」で、着任以来8月末で3年が過ぎました。

 8月1日付の帰国命令を受けて、この会報が発刊される頃には既に日本に帰国していることでしょう。紙上をお借りして、我が大使館に対し、過去3年間にいただきました御支援に感謝致します。

 3年前の8月は、例の7月武力衝突事件の直後でしたから、在留届を大使館に出された日本人数は約300名でしたが、今や445名へと5割も増加しております。カンボディアの諸般の状況が最悪の事態から改善へ向かった過渡期であったこの3年間に、日本人会の皆様と共に文字通り汗を流すことが出来たことは、本当に幸運であったと考えます。

 カンボディア政府も、国内の落着きを取り戻し、地域と国際社会への統合を果たしつつ、経済発展に専念する態勢を取りつつあります。各方面の改革を進め、新たな労働人口を吸収するためには、民間投資の誘致が不可欠です。カンボディア政府は、今後一層投資環境の整備に官民一体となって取組むでしょうから、優秀な人材をもつ在カンボディア日本人社会も、今後増々活躍できる場が生まれることと思います。

 法の網の目が小さく、規制が行き届いた日本においてさえ隙間産業が栄えることを考えれば、そもそも法律が未整備で隙間だらけのこのカンボディアは、ビジネスその他活動の機会がとてつもなく多いと思われます。

 一期一会の言葉を銘じつつ、在カンボディア日本人会の皆様の御健康と御健斗をお祈り致します。


会 長 挨 拶

 去る6月25日の第10回日本人会総会で2000年度(2000年7月より2001年6月まで)の会長に選出されました内田です。

 当国も漸くあらゆる方面で在留日本人が増えていますが、日本人会が日本人の友好と親睦並びにカンボジア人との友好と親睦にお役に立てますように、会員及び役員の皆様の協力を得て一生懸命勤めさせて頂きます。
 

 さて、現在の会員数は、法人会員 22名・家族会員 34名・ 個人会員47名です。

知り合いの方でまだ会員になってない方がおられましたら、是非会員になるように勧めてください。

又、会員になりたい方がおられましたら、役員の誰にでも結構ですので連絡して下さい。
 

2000年度の新会員は下記の通りです(敬称略)。連絡先は、右頁をご覧ください。

      名誉会長      斉藤 正樹 (さいとう まさき) 駐カンボジア日本国特命全権大使
会長 内田 雄記 (うちだ ゆうき) 住友商事株式会社
副会長 松田 教男 (まつだ のりお) 国際協力事業団
副会長 川里 隆 (かわさと たかし) カトリック信徒宣教者会(JLMM)
役員 雨宮 貴徳 (あめみや たかのり) 在カンボジア大使館
役員 栗原 正彦 (くりはら まさひこ) 株式会社鴻池組
役員 倉島 信一 (くらしま しんいち) 前田建設工業株式会社
役員 田中 政夫 (たなか まさお) 日本印刷
役員 小市 琢磨 (こいち たくま) LOCOMO CO.LTD.
    (尚、斉藤大使は9月8日に帰国されました)

今年度の主な行事は下記を予定しています。

       10月        ボーリング大会  →10月8日(日)です!奮ってご参加ください。        
12月 忘年会 (詳細は別途連絡します)
2月 運動会
3月 テニス大会
5月 ソフトボール大会
6月 総会

 この他に、外務省派遣巡回医師団(8月19日ホテルロイヤルプノンペンで実施済)、日本語教室、バサック会、日本語スピーチコンテストにつきましても従来通り活動支援を行います。又、日本語補習校設立の準備及び講演会なども計画しています。

 今年度も多数の会員の皆様の参加及び協力をお願いいたします。
 

日本人会会長  内田 雄記           


役員連絡先

内田雄記
住友商事
Tel; 023−219022 Fax; 023−216162
Eメール; ppnzz_sc@bigpond.com.kh 携帯電話;012−802535
松田教男
国際協力事業団
(JICA)
Tel; 023−211673 Fax; 023−211675
    023−211674    015−913639
Eメール; JICA@bigpond.com.kh 携帯電話;015−911337
川里 隆
カトリック信徒宣教者会
(JLMM)
Tel/Fax 023−360556
Eメール; JLMM.C@bigpond.com.kh 携帯電話;012−894653
雨宮貴徳
在カンボジア大使館
Tel; 023−217161〜4 Fax; 023−216162
Eメール; security.eojc@bigpond.com.kh 携帯電話;016−835404
栗原正彦
鴻池組
Tel; 023−217802 Fax; 023−217803
Eメール; KURIHARA@bigpond.com.kh 携帯電話;012−805457
倉島信一
前田建設工業
Tel; 023−802102 Fax; 023−802104
    023−802103
Eメール; kurashima@bigpond.com.kh 携帯電話;012−832747
田中政夫
日本印刷
Tel; 023−307888 Fax; 023−213152
                  023−317999
Eメール; j.printing@bigpond.com.kh 携帯電話;012−804363
小市琢磨
ロコモ
Tel; 023−214490 Fax; 023−366600
Eメール; takuma@bigpond.com.kh 携帯電話;012−880000

☆ 日本人会会員証の発行をご希望の方は、ご連絡下さい。

International
SOS

インターナショナルSOS
プノンペンクリニック

An AEA Company

Albania
Algeria
Australia
Azerbaijan
Cambodia
China
Congo
Czech Republic
Estonia
France
India
Indonesia
Ivory Coast
Japan
Kazakhstan
Libya
Malaysia
Mali
Myanmar

カンボジアにいらっしゃる邦人のみな様のヘルスケアパートナー

[ご提供できるサービス]
一般診療・予防接種・健康診断・24時間対応救急医療など
* 日本発行海外旅行傷害保険によるキャッシュレスサービスがご利用いただけます

House No.161, Street.51, Phnom Penh, Cambodia
Tel: 023-216 911  Fax: 023-215 811
E-mail: aeasos@bigpond.com.kh
(邦人担当:東郷 またはマーケティング担当:Anthony GALLOWAYまで)

New Zealand
Nigeria
Papua New Guinea
Philippines
Russia
Singapore
Slovak Republic
South Africa
South Korea
Spain
Switzerland
Taiwan (ROC)
Thailand
Ukraine
United Kingdom
USA
Venezuala
Vietnam

コンポンチャムと橋

大成建設(株)メコン川橋梁建設工事作業所
所長 原田 重敏

 アジアハイウェー11号線、シアヌークビル(起点なのか、終点なのかはともかく)から、国道4号線、6A号線、6号線そして7号線でラオス領内に続く、カンボジアの南北縦貫道。この間、プノンペンから、スコンを通って、コンポンチャムまでは、日本友好橋を含め、日本の無償資金援助かつ日本業者の施工により道路状況が大幅に改善され、素晴らしい舗装道路が120km続きます。この間、快適なドライブが約束され、2時間前後にてコンポンチャムの街へ。あまりにも、路面状態が良く、運転手ならずとも、ついつい飛ばしたくなる道路ですから、シートベルトと、運転手に対し安全運転の指示をお忘れなく。さて、快適なドライブもここまで。目の前には、大河メコンが、北から南へ流れ、カンボジア国土を東西に分断しており、現在、フェリー2隻にて、メコン川を横断しております。

 そこで、このメコン川を、何時でも好きな時に、人間が、自分の足や、車で往来できるよう、カンボジアで、初めてメコン川を跨ぐ橋が、日本の無償援助にて、コンポンチャムに建設されています。私も、その工事に昨年8月より従事して以来、一年が経ち、今、橋の方は、橋長1,360mの内、8月初め現在で、1,110mを完了し、だんだんその全景が見えてきました。

 この間、メコンは、色々な姿を見せ、我々を、楽しませ、又、悩ませてくれました。ビックリしたのは、1年間でのメコン川水位の変化量、現在迄の今年の、最高水位と最低水位の差は、13mです。2月前後の乾期真只中、メコンは、地図に描かれている川の部分を、ゆっくりと流れ、川面は、陽光をキラキラと反射し、小船の猟師が手繰る網にかかった、小魚がこれまた、銀鱗をキラキラ。時のながれまで、ゆっくりと、穏やかで、日本でいえば、昔、小学校で歌った「花」そのものの世界が、目の前に広がります。気だるく、眠気を誘う、春爛漫って感じです。川の色も、水色(?)です。所が、5月、雨期に入るやいなや、メコンは、その形相を変え、真茶色というより、真っ赤と表現したくなるような、濁流が、日増しに、川幅をひろげ、川岸に迫ってきます。コンポンチャム付近の雨量とは関係無く、増水してゆきます。何と、チッベット山脈の雪解け水が、中国、ミャンマー、タイ、ラオスを旅し、カンボジアで思い切り、流域を広げ、長い道中の御土産として、メコンデルタに肥料を施し、ベトナムに入り、そして、東シナ海へ注ぐのですね。

 7月22日に、今年のこれまでの、最高水位を記録した時、対岸(東岸)の村は、約2mの浸水。今まで、高床式の家が、なんと、水上コテージに変身。2,3件水中コテージもありました。交通手段も、バイク、馬車や牛車から、マイボート。乾期、干上がった河原に住んでいた人の家は、なんと、フローティングハウスに。見事な危機管理対策。ヨソものがみると、大洪水、大氾濫なのに、此処の人達にとっては、年間行事なのですね。メコンデルタでは、ある程度、川の水位が上がると、流域面積が急速に拡大し、従い、その後はゆっくり水位は上昇します。日本で騒がれる鉄砲水の心配がなく、浸水に対し、ゆっくり事前情報をもらいながら、準備対処できるわけです。西岸(コンポンチャム側)では、川辺のテラスに、段々、水が迫ってきます。水が近くなってくるのです。水位が、堤防の高さを越えるころ、事務所内の日本人は、深刻な顔で、何時事務所を避難するかと悩んでいるのに、川沿いの通りでは、若い男女や子供達が、川水浴?チューブの貸し浮き袋屋まで、登場。夕方、テラスには、いつも以上の屋台。しっかり、メコンの増水を楽しんでいました。

 この、大河メコンを、毎日、朝から晩まで、目の前、又は眼下に見ながら、仕事ができる「幸運」に恵まれた我々が暮らしている、「コンポンチャム」。コンポンが港で、チャムがイスラムとの事。州人口約110万人、市人口約4万5千人。

 街自体、大きな街というより、まとまった街です。幹線道路沿いや、川沿いにダラダラ長く続くのではなく、州庁舎及び迎賓館を中心に大木の緑が多く静かな文教地区、官庁地区そして、港近くの商業地区と、配置され、市内の道路もゆったり幅広く、ちょっと上品な(?)いい街です。「リトルプノンペン」といっては、言い過ぎでしょうか?

ここに、最盛期、日本人が、約30名、インドネシア人、フィリッピン人等第三国人が100名そして、カンボジア人工事関係者600名が住み着きました。カンボジアに安定が戻り、又、我々の消費力が少しでも寄与したのか、乗り込み時とくらべると、随分、にぎやかになった事は確かです。

 早朝、散歩すると、5時半頃には、アッチコッチにて、小さな私塾が、始まり、20歳前後の男女が、外国語や、コンピューターの操作を、学んでいます。多分、その後、それぞれの、仕事にいくのでしょう。

 工事現場は、6時半から始まりますが、ちゃんと商店街も、6時には、フルオープン。ちょっと、足りない資材や工具も、すぐ買えるのには、ビックリです。仕事が終った夕方、川縁のテラスの屋台にて、茶色のメコン、緑の対岸、白の橋そして青空を背景に刻々変る夕焼けの雲の変化とコントラストを眺めながら、焼き立てのスルメ片手に、冷えた缶ビール。この上無き、人生の一瞬です。ビールを飲みながらの、この頃の話題は、「誰が、実際、最初に、歩いて、この橋を、こちらから、対岸へ渡るか」です。考えるに、とにかく、カンボジア領内にて、はじめて、メコン川を歩いて渡る人になる訳ですから、ちょっとすごい事ですよね。

 最後になりましたが、まだまだ工事は続きます。興味をお持ちの方、又、2時間のドライブがてらでも結構ですから、何時でも、現場に御越し下さい。お待ち致しております。工事事務所は、定期船船着き場の前の、ホテルの一階です。

 プノンペンより、日本友好橋、国道6A号線、7号線そして、この橋と、日本無償援助現地ツアーなどいかがでしょうか。コンポンチャムには、男山、女山の頂きにある、2つの寺院また、アンコールワットよりも以前に建てられたという寺院等、名所旧跡もあります。

 ご希望の方には、現場食堂にて、日本食を御用意させていただきます。


プノンペンの犯罪傾向 (1999−2000年版)

〜日本大使館より皆様へ〜

 皆様は、プノンペンの治安情勢についてどのように感じていらっしゃるでしょうか?「以前よりはるかに安全になった」という方もいるでしょうし、日本で連日報道されている凶悪な少年犯罪を嘆いて、「日本で暮らす方がこわい」という方も、中にはいらっしゃるかも知れません。

 下表は、当館が1999年5月から2000年4月までの1年間に記録した犯罪事件の統計分析です(誘拐事件と邦人被害は全国を対象)。こうしてみると、確かに市内では凶悪犯罪がやや減ってきたようですが、住民が犯罪を恐れずに生活できるほどの治安改善には至っておりません。もちろん日本の治安レベルとは比較になりませんし、犯罪対策を弛めることもまだまだ許されないようです。

     

 ・本統計は当館への邦人被害届と事件報道を基にしており、全ての犯罪を網羅しているわけではありません。実際に発生した犯罪事件数は遥かに多いとご承知下さい。

 ・当館は昨年度もほぼ同じ基準で集計し、分析結果を日本人会報に掲載致しました。昨年度の犯罪傾向と比較検討なさりたい方は、当館警備班へご所望下さい。


1.罪種別
罪 種 件数

殺人          31
殺人未遂 3
誘拐 9
誘拐殺人 3
誘拐未遂 4
強盗 108
強盗殺人 15
強盗傷害 27
強盗未遂 2
強姦 6
強姦殺人 2
傷害 19
窃盗 39
恐喝・脅迫 4
集団リンチ 17
テロ 8
その他 5

合計   302

殺人、誘拐、テロ等が減少した一方で、集団リンチ事件や強姦事件が増加。



2.犯罪の発生する時間帯
 時間帯    から     まで    件数 
早朝 4:00 7:00 36
7:00 11:00 35
11:00 18:00 58
18:00 23:00 98
深夜 23:00 4:00 60
不明 15
    合計 302

日没から深夜にかけた時間帯が犯罪のピークだが、日中も油断は禁物。



3.地区別
区 名 件数 

ドンペン区         74
チャムカーモン区 67
プランピーマカラ区 33
トゥールコック区 59
ドンカウ区 29
ルセイケオ区 17
ミアンチェイ区 14
不明 9

合計   302

ドンペン区やチャムカーモン区等の市内中心部で犯罪が多発している点に注目。人が集まるところでは犯罪も多発する。



4.使用武器
武 器 件数 

拳銃        142
自動小銃 22
銃(種類不明) 3
手榴弾 7
爆弾 8
ロケット弾 1
ナイフ 12
1
棍棒 18
3
硝酸 1
その他 8
不明 25
なし 51

合計   302

ほとんどの犯罪者が銃などで武装している。



5.誘拐事件発生数(全国)
州  名 件数 

プノンペン           16
コンポン・チャム州 11
コンポン・トム州 6
シハヌークヴィル市 2
バッタンバン州 2
コンポン・チナン州 2
コンダル州 1
コンポン・スプー州 1
ポーサット州 1
オッダー・ミアンチェイ州 1
ボンティアイ・ミアンチェイ州 1

合計   44

件数は昨年度の71件から大幅に減少したが、首都だけでなく地方でも発生する傾向が強まった。



6.邦人被害発生数(全国)
罪 種 件数 

強盗        9
強盗傷害 1
窃盗 25
恐喝 1

合計   36

窃盗被害が昨年度比で倍増。

旅行者の被害が28件と大半を占め、在留邦人の被害は8件にとどまった。

強盗被害は船上強盗事件の1件を除き、全て路上で発生。

なお、36件のうち25件がプノンペン、5件がシアム・リアップ市、4件がシハヌークヴィル市で発生した。




日本人会原稿

      蘇えるクメール焼

真臘焼「陶蘇司」窯
荒井 玄皓(司朗)
       

皆様方はロシアンマーケットなどで飴色をした焼き物や透明な釉薬の掛った小さな壺や会子を見たことがあると思います。あれがクメール焼きです。黒褐釉・透明釉で櫛目文様が施してあり、小動物の形をしているのが特徴です。

東南アジアで、中国に次いで釉薬の掛った焼き物が生まれたのがクメール焼きで、およそ八世紀頃であろうといわれてます。その後13世紀後半には王朝の衰退と共にタイのスコータイ王朝へ技術が受け継がれ、現在タイのベンジャロン焼きは大変有名です。

日本ではその頃茶の湯が盛んであり、ベトナムの染め付け安南焼と共にタイのスンコロク焼が茶道具として大変もてはやされました。当時の器は現在にいたっても茶の湯の世界では大変珍重されております。

反面これらの陶器の基礎となったクメール焼は衰退したが、フランスの植民地時代及び永きに渡る戦禍の中でも細々と焼き継がれてまいりました。20年近い日本での内弟子修行の後、この地で指導いたし5年ほどになりました、はじめはバッタンバンの帰還難民訓練センターその後プノンペン芸術大学で教えてまいりました。

しかし、皆様方もご存知の様に公務員の給与も低く人材不足でなかなか伝統陶芸・工芸文化の復興にはいたっておりません。でも最近の政情の安定と共に世界文化遺産アンコールワットへの観光ブームによりクメール焼への関心も高まってまいりましたので、大変教えやすくなりました。

現在、卒業生が陶磁器産業から離れてなかなか焼き物が続けられないので、卒業生を3名ほどを自宅で弟子として修行させております。技術が身に付き次第簡易素焼き窯と轆轤を自宅に付け自立させる様に指導いたしております。

最近芸術大学に簡易素焼き窯を造りました、これにより在学生が素焼・楽焼・焼き締めまで覚える事が出来、卒業時に比較的簡単に自立することが出来ると思います。

しかもこの窯の普及と素焼きデザイン型の指導によりコンポンチュナンなど伝統土鍋地区や斜陽産業のレンガ工場の構造転換や陶磁器産業養成の基礎になり、伝統陶芸復興に役立つものと考えて指導にあたっております。

最新式の器材を与えるのでなく、技術と有るもので出来る事から、そして幅広い支援により工芸産業が伸びていくものと努力いたしております。

今後とも皆様方のご理解とご支援をお願いいたします。


24時間医療&救急車サービス

カンボジア国内での緊急移送手配

バンコク、シンガポールへの緊急移送手配

シンガポール人医師、
アメリカ人医師
トンレサップ沿いの高級ホテル、
ソフィテルカンボジアーナ内
一般診療
小外科手術
予防接種(保険不可)
健康診断(保険不可)
検査室完備(血液検査、尿検査可)
超音波エコーグラフィー設備有

Raffles Medical Center
ラッフルズメディカルセンター

Hotel Softel Cambodiana, Office No.7, Ground Floor
313 Sisowath Quay, Phnom Penh
Tel: 023-426-288 Ext 650 - Tel/Fax: 023-218-393
HP(高野): 012-908-088

提携保険会社:

  安田火災海上保険
安田ライフ損害保険
住友火災海上保険
大同火災海上保険
興亜火災海上保険
大東京火災海上保険
千代田火災海上保険
同和海上火災保険
日同火災海上保険
日産火災海上保険
日本火災海上保険
日新火災海上保険
富士火災海上保険
三井火災海上保険
東京火災海上保険
QBE保険
AIU保険
リバティ保険
ロイヤルサンアライアンス保険
ウィンタートウルスイス保険
アメリカンエキスプレスカード
住友VISA・MASTERカード

当クリニックでは、日本発行の海外旅行保険に加入していらっしゃる方は、キャッシュレスで治療が受けられます。パスポートと保険証券をお持ちの上でお越しください。

ただし、一部キャッシュレスサービスでの治療が受けられないケースもございますのでご了承ください。

主な例:     既往症
妊娠出産に関する疾病
歯科疾病
予防接種、健康診断
保険契約の内容が確認出来ない場合 等

傷跡を癒しつつ、長期的な視野で

JICA個別派遣専門家 清水和樹
カンボジア教育省アドバイザー


 カンボジアが他の国と異なるのは、20年以上にわたって内戦状態が続き、その中でポルポト時代を経験していることだろう。クメールルージュによる圧制のもとで虐殺や飢え、病気で100万とも200万ともいわれる人々の命が失われた。

 この時代に少しでも知識のあるものは革命の障害になるとして次々に粛清されていった。教師はその最たるターゲットになり、小学校教師は7分の1、中学校教師は10分の1にまで激減してしまった。学校は物置きや共同の食堂、時には収容所として使われ、まともな教育は行なわれなかった。

 最近になってようやく立ち直ってきてはいるが、いまだに社会の至るところに傷跡が残っている。特にこれからの国作りを担う人材の不足は深刻で、教育システムの復興が急がれているが、この国の根底にある貧困問題と複雑にからみあっていて解決は容易ではない。

 月20〜30ドルという給与の安さから、教員の多くは副業に精を出すため授業が疎かになりがちである。また、地方での小学校教員の不足や質の低さは深刻な問題で、一方で農村家庭では貧しさから子供を労働力として使いたがる。こうした悪循環が就学率の低さや落第、退学の増加につながっている。小学校では入学した生徒のうち卒業できるのは半分で、高校を卒業できるのはわずかである。

 中・高等教育でも特に理数科教員の質の低さは大きな課題で、将来の産業化を担う人材育成のためのネックとなっている。全国の教員養成校をみると、実験室や実験器具が備わっていながら、使用方法がわからない、指導者がいないなどのために埃をかぶったままになっているところが多い。

 施設をみると地方では小・中学校の校舎の老朽化が進んで建て替えが必要になっているのに加え、都市部では人口増から教室不足が深刻になっている。1日に3回生徒を入れ換える制度をとっているところもある。

 1993年の国連支援の総選挙の後に、海外援助による本格的な復興が始まり、教育分野においても国際援助期間、各国政府、NGOなどが基礎教育を中心に熱心に取り組んできている。そうしたかいもあって最近では少しづつではあるが改善の兆しを見せている。

 日本政府としてはこれまで教育省アドバイザー、女子教育、初等教育専門家の派遣に加え、職業訓練、JOCV派遣や奨学金制度、草の根無償による小学校建設などの支援を続けてきたが、今年からは規模を拡大して、中等理数科教員養成プロジェクトや住民参加による学校建設に関する開発調査などが始まっている。

 教員養成は、高等師範学校を中心に教官のレベルアップを図り、ひいては高校教師の能力を高めようというもので、開発調査はこれまでばらばらに行なわれていた学校建設支援に対して、住民参加の要素を含むモデル的な建設システムを提示していくことを目標としている。ほかにも、JICAとNGOが協力する開発パートナー事業、毎年20人の若者を日本に送りこむ教育支援に踏み込んだ年といえるだろう。

 ようやく国情の安定してきたカンボジアで、教育開発はこれまで以上に重視されている。支援する側は過去の殺戮や騒乱による傷跡を少しづつ癒すような方向で長期的な視野で取り組む必要があるだろう。


NGO紹介<番外編A>

Japanese NGO Network in Cambodia: JNNC
(日本NGOネットワーク・カンボジア)

 日本に本部を置き、カンボジアに常駐の日本人スタッフを置いて開発協力活動を行うNGOのネットワークです。13の団体が加盟し、1団体が加盟申請中です(2000年9月1日現在)。特定の本部や専従の職員はいません。随時、連絡会などを開きながら、主に下記のような活動を行っています。

      勉強会の開催
ダイレクトリーの発行
Eメールなどを通じた情報交換
日本大使館との意見交換

 お問い合わせは、JVCの森田さん(Tel 023−366385)、またはJLMM川里までどうぞ。川里の連絡先については、3頁の日本人会役員連絡先をご覧下さい。

(文責:川里 隆)