日 本 人 会 会 報

通巻第6号

発行/1996年4月  発行人/在カンボジア日本人会役員会

*ごあいさつ*

カンボジア駐箚日本国大使  内藤 昌平

 プノンペンの街に火焔樹が咲き始めました。二十年前在勤したバンコックが思い返されます。当時は、クメール・ルージュ軍が攻めて来たら、バンコックを守り切れるかなどとニュース番組で、国防大臣が質問されていました。インドシナ三国が共産化され、自由主義圏の最前線となったタイは、むしろ米軍にお引き取り願う自主路線に切換えることが出来て幸いでした。

 カンボディアの人々は、国が東西冷戦の狭間でもみくちゃにされてしまった苦しみを一世代の間味わされました。文化豊かでやさしい人々が、身に覚えのないことで苦しむ姿を見るのは辛いものでした。今は何よりも平和、そしてその日暮らしの生活から抜け出すことが、人々の願いなのでしょう。四月六日には、チャトムック劇場で全国四千八百五十の小学校のうち、四千校近くが参加した体育・文化祭の終了式がありました。小学生による、ほほえましい民話劇を、国王陛下御夫妻、ラナリット第一首相以下の要人が見守る姿は、まさに平和を慈しむ気持ちのあらわれと見えました。

 私たち日本人は、下心のない友人として、この国の平和と復興に協力しています。やはり六日の日、王宮を訪れた私共に、シアヌーク国王は日本国民への心からの感謝の意を述べられました。また日本との長い友情の一挿話として、第二次世界大戦後の賠償請求を放棄したことにも触れられました。真の友情は、相手への思いやりの心であり、その心が込もっていれば、自分の出来る範囲内のことを成すことで充分通じ合えるものであると私は思います。国王陛下のお言葉は、日本とカンボディアの間に、こうした心の交流が脈々とつながっていることを明らかにしたものです。私はそのような国で、日本の大使として働けることを有難く思います。在留邦人の皆様方におかれましても、それぞれにカンボディアの人々との交流がおありでしょう。いずれも実り豊かであることを祈念しております。

(了)

 内藤大使閣下にはカンボジア日本人会名誉会長にご就任頂きましたので、ここに会員の皆様にご紹介申し上げます。

日本人会会長  富岡 澄雄

*第2回日本人会運動会を終えて*

大会委員長  神崎 紘邇

 去る2月4日、加藤臨時大使御出席のもと第2回目の大運動会を無事と取り行う事が出来ました。出場された方、応援に駆けつけて下さった方、準備に携わって下さった方、又、この運動会の為に多くの御寄付を下さった方々に厚く御礼申し上げます。

 今回は“暑い所で出場者があるだろうか”と危惧しながらも、1600M走を組み入れてみました。しかし蓋を開けてみると100名以上の希望者が集まり、急遽3チームに分けたのち決勝戦まで行うという結果となりました。若い女性の方から年輩の方々まで、自分の体力の限界に挑戦される姿は実に“立派”の一言でした。来年も是非やりたいものです。

 年々増加する日本人会員の親睦の為に、これからも色々な催し物を計画して行きたいと思いますので、皆様が積極的に参加される事を御薦めします。若い方、年輩の方共々に会場を盛り上げましょう。是非御参加下さい。


 この運動会の為に御寄付を下記の方々から頂きました。紙面を御借りして厚く御礼申し上げます。(順不同、敬称略)

レストランイチロー、川合 尚、ホテルシンワ、JICA、鴻池組、クボタ建設、長崎屋、ニチメン、PCI、前田建設、トヨタ、JSRC、CYK、五洋建設、大使館、日本設計


お詫びとご紹介

日本人会役員会

 先回の会報(第5号1996年1月発行)に忘年会のためご寄付を頂きました個人、法人の方々を紹介致しましたが、その中に多額のご寄付を頂きながらお名前の記入漏れがあり大変申し訳ございませんでした。ここにお詫び申し上げますとともにご紹介申し上げます。

  日商岩井株式会社殿より頂きました。

            ありがとうございました。


*今はもう遠き日の日本カンボジア友好運動会* (1996年2月4日開催)

筑波大学環境科学研究科修士2年  矢追 まり子

 今回、日本人会会長の富岡さんに勧誘されて(氏はしょっちゅう何とかの会の催し物の委員をハントしているらしい。)’96年日本カンボジア友好運動会の実行委員をさせていただきました。私がカンボジアに来たのは、あの神戸地震の前日1月16日なので、滞在年数は約1年、プノンペンでは市の南端バントラパイクにいますし、’95年の8月より12月までタケオ州で調査をしていたせいもあり、なかなか日本人の皆様に会う機会のなかった私にとって、運動会実行委員の仕事は大変楽しい体験でした。まず、運動会当日までの1ヵ月間、普段だったら会う機会の少ない日本人に、しかも大使館、JICA、JOCV、商社、NGOの方々とオールスターで会えましたし、面倒とか雑用というイメージのある実行委員の仕事に一人一人が積極的なので、大変楽しく、打ち上げの某レストランのビュッフェを楽しみにしながらナントカ当日を迎えたわけです。

 今回は第2回の運動会だったからでしょうか、去年よりもカンボジア人の出場者が運動会というのは何か、そしてみんなで楽しむものなんだということが何となく伝わっているようで、私のへたくそな競技説明(私は説明係りでした。)にもかかわらず何とか競技は進行してゆき、賞品を狙って(はっきり言ってこれが無いと燃えない。)大勢の日本人とカンボジア人が一緒になって走り、飛び跳ね、投げ、引っ張り、汗をかきました。

 また、実行委員会での競技種目検討の結果、走る競技が増え、日本人にもカンボジア人にも分かり易く、観る人にとっても応援のできるプログラムが練られ、去年よりもさらに競技に参加する人も頑張っている人を応援する人も夢中の“見て楽しい、やって楽しい運動会”(これを参加型と言うのだ!)になったのではないでしょうか。特に1600m走は担当だったNGOの予想に反し、出場希望を断らなければならないほどの人気で、レベルもなかなか高く、決勝(ちなみに予選と決勝戦のある競技はこれだけでした。)ではこの炎天下に一所懸命走る競技者と拍手で応援する観客とが全員で参加してできる競技になりました。きっと人気種目のひとつとして、来年も行われることでしょう。

 皆さん、至らないこともあったと思いますがこの運動会を楽しんで頂けたでしょうか?カンボジア社会で生活する一個人として(カンボジア人の家庭に居候している私です。部屋代も食事代も電気代、水道代も払っていません。ご飯も食べさせてもらっています。たまにはお皿を洗ったり、犬を洗ったり、車を洗車したり、ボンには大家の奥さんや親戚のイエーイやターを車に載せてお寺に行ったり…etc.)この運動会のような日本とカンボジアの友好や相互理解を深める行事が今後も楽しく行われ、カンボジア人が日本人に対して親しみを感じてもらえればと、しみじみ思いました。

 それではまた来年もオリンピックスタジアムで会いましょうね!実行委員の皆さん、運営を手伝って下さった皆さん、ご足労様でした。

〔  ※イエーイ=おばあさん ター=おじいさん  〕

*第2回大使杯争奪ソフトボール大会を終えて*

ソフトボール実行委員会

 3月3日ひな祭り当日、大使をお迎えし第2回目の大使杯争奪ソフトボール大会が盛大に行われました。本年はソフトボール用具が2セット準備できたため準決勝は2面で同時に行われました。

 大使杯争奪ソフトボール大会は今回が2回目ですが、ご存知のように日本人会として毎年ソフトボール大会を行ってまいりました。以前は会員数も少なく、大会に参加された方々も少なく、参加者皆楽しむという内容であったように思います。しかし今年の大会を見ますと上手な方々が沢山参加され、今までに無いすばらしい試合内容でした。特に決勝戦(JICA、JICE、JOCVチーム対商工会、報道、一般チーム)は手に汗にぎる大接戦でついに最終回まで同点で勝負がつかず、出場選手9名によるジャンケンで優勝チームが決定されるという熱戦でした。ところがそのジャンケンも同点で、最後の一人で優勝が決まったということで最後まで会場が熱気に包まれていました。優勝はJICA、JICE、JOCVチームで、大使より直接大使杯を受けました。

 多くの皆様よりソフトボール大会は年1回ではなく、もっと行ってほしいというご希望を頂いております。役員で検討してみたいと考えております。

 出場選手の皆様、応援の皆様、それに準備を担当下さった皆様方、大変ご苦労様でした。心よりお礼申し上げます。


 このソフトボール大会のため下記の方々から多額のご寄付を頂きました。皆様方にご紹介致しますとともに、厚くお礼申し上げます。

(順不同、敬称略)
 鴻池組、クボタ建設


新入会員のご紹介

所属先 氏   名 住    所 TEL
内藤大使閣下ご夫妻
霊友会 浜 祐美子 #53,Street 306 018-810259
樋口 勝光 #13,Street 67 360773
日本大使館 出宮 良平
   真理子、くるみ、次郎
#75,Norodom 427161〜4
JICA 鵜澤 憲一 Hotel Lucky Inn Room No.15 427044
JICA 阿部 勝美 Hotel Lucky Inn Room No.13 427044

*第2回 カンボジア・日本 友好バレーボール大会*

霊友会  枝広 かずむね

 去る4月7日(日曜日)午前7時より、オリンピック・スタジアム室内競技場にて、昨年に引き続き第2回カンボジア・日本友好バレーボール大会が行われた。

 日本の梅雨時のような雨模様の天気ではあったが、出場した6チームとも、天井からの雨漏りにも負けず、すがすがしく、さわやかに健闘した。

 奮戦の結果、試合はご承知の通り、
    第1位 NGO・カンボジア人チーム
    第2位 商工会、報道、一般・日本人チーム
    第3位 商工会・カンボジア人チーム
    第4位 NGO、UN、大使館、・日本人チーム
       (最初のジャンケンでとりあえずこの地位を確保した。)
ということとなった。

 参加されたみなさま、お疲れさまでした。また、この大会の準備にあたられた方々、ご苦労さまでした。

 このバレーボール大会のため、下記の方々より多額のご寄付を頂きました。厚くお礼申し上げます。(順不同、敬称略)

 鴻池組、JHP

お知らせ

日本人会役員会

 カンボジア在留邦人で、大使館に在留届を出していない方がおられるようです。有事の際、その他必要になる事です。又、外国に住む場合の邦人の義務でもありますので、出していない方は至急大使館で届けを出されますようお知らせ致します。


カンボジア日本人会 日本支部?(発足案)

 日本人会の皆様、現在我々はカンボジアに於いて活動しております。又、日本人会の催し物に参加し、楽しんでおります。しかし早かれ遅かれ帰国していきます。帰国後何年か経過後、又は定期的に、例えば温泉などで再会する機会があるのも夢があり楽しみなものではないでしょうか。 皆様のご意見を富岡(015-912235)までお聞かせ頂ければ幸いです。


*第6回 日本人会総会のご案内*

日本人会役員会

 会員の皆様方におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 いつも日本人会の運営にご協力下さいまして、誠にありがとうございます。

 来る6月中旬、第6回目の日本人会総会を開催する予定にしております。詳細は5月中旬、皆様のもとにご案内書としてお送りするよう準備をすすめております。この総会におきまして、役員の改選が行われます。役員としてボランティアで日本人会を運営して頂ける方々を募集致します。自薦、他薦を問いません。最寄りの役員までご連絡下さい。さらにこの総会では会議事項以外にビュッフェ・スタイルの食事を無料でご賞味頂きながら、日頃なかなかお会いする機会の少ない会員の皆様方の懇親会の席として、さらには豪華賞品(エアー・チケットなど)が当たる抽選大会などでお楽しみ頂けるよう計画を立てております。皆様お忙しいことと存じますが、お誘い合わせの上多勢のご参加お待ち申し上げております。


 昨年6月より現役員のもとで次のような行事、催物を運営してまいりました。

1995年 7月    日本よりの巡回医師団による邦人の健康相談開催
11月    カンボジア水祭りのボートレース参加
12月    第1回 日本人会忘年会開催
1996年 2月    第2回 日本カンボジア友好大運動会開催
3月    第2回 大使杯争奪ソフトボール大会開催
4月    第2回 日本人会会長杯争奪日本カンボジア友好バレーボール大会開催

年間を通じて  日本語教室開催
 生け花教室開催
 会報発行
 日本人会会員名簿作成

 日本語、生け花教室の先生方、会報および会員名簿作成にお手伝い下さいました方々、それに各催物毎にお手伝い下さいました実行委員の方々、本当にご苦労様でした。心よりお礼申し上げます。さらに催物毎に多額のご寄付および賞品をご提供下さいました個人、法人の皆様方ありがとうございました。厚くお礼申し上げます。